駐在生活での人間関係の悩みと向き合うヒント
~「気の合わない人」「圧の強い人」とのつき合い方~
こんにちは。
海外駐在員とご家族の心のサポートをしている坂井です。
今日は、私自身が駐在生活で何度も直面した「人間関係の悩み」について、日記風に書いてみたいと思います。
この記事は、同じように駐在先で「人間関係に疲れてしまった…」と感じている方に届けば嬉しいです。
◆ 駐在生活で一番大きな「悩み」は人間関係だった
「海外に住むのだから、まずは生活の不便や言葉の壁が大変なんじゃないか?」
周囲からはよくそんなふうに言われました。
もちろん、最初の頃は買い物ひとつでも苦労しましたし、病院や役所での手続きには冷や汗をかきました。
でも、振り返ってみると一番大きなストレスは “人間関係” でした。
- 上司や同僚との付き合い方
- 圧の強い取引先への対応
- 日本にいる本社からのプレッシャー
- 子どもの学校や地域での人付き合い
避けようとしても避けられない人間関係が、毎日のように心にのしかかってきました。
◆ 気の合わない相手に「合わせすぎた」失敗談
駐在当初の私は「せっかく一緒に働くのだから、仲良くしなければ」と思い込んでいました。
そのため、気が合わない相手にも無理に笑顔を作り、会話を続け、疲れ果てていました。
今思えば、これは大きな失敗でした。
なぜなら、気の合わない人と無理に仲良くしようとするほど、心がすり減っていくからです。
今にして思うのは、**「合わない人とは適切な距離を取る」**ことの大切さです。
- 「この人とは仕事の話だけ」
- 「この人とは最低限の挨拶だけ」
そうやって割り切ると、驚くほど気持ちが楽になったと思います。
◆ 圧の強い人に「萎縮してしまった」経験
もうひとつ忘れられないのは、圧の強い上司とのやりとりです。
声も態度も大きく、いつも強い言葉で指示してくる人でした。
当時の私は、何も言えずただ従うばかり。
夜になると「また明日もあの人に会うのか…」と考え、眠れなくなることもありました。
この経験から気づいたのは、「相手の圧をそのまま受け止めない工夫」が必要 だということです。
◆ 精神的バリアをイメージする方法
その時の私のように強い態度に押されそうで困っているあなたにとって、役立つのが 「心のバリア」をイメージすること です。
- 透明なガラスの壁
相手の強い言葉は壁に当たり、自分には直接突き刺さらない。 - 防音ヘッドフォン
声は聞こえるけれど、自分の中では音量を下げられる。 - 光の膜
自分の周りに柔らかい光の膜があり、否定的なエネルギーは跳ね返す。
こうしたイメージを持つだけで、相手の圧力を100%受け止めずにすむようになります。
◆ 境界線(バウンダリー)を言葉で伝える
もちろん、心の中でバリアを張るだけでは不十分なときもあります。
そんなときは、言葉で境界線を伝える勇気 が必要です。
たとえば、
- 「今はすぐに答えられないので、考える時間をください」
- 「その言い方だと理解が難しいので、もう少し説明していただけますか」
こうした言葉は決して失礼ではなく、むしろ健全なコミュニケーションです。
実際に口にしてみると、驚くほど相手の態度が変わることもあります。
◆ 小さな「NO」を言う練習
最初から大きな境界線を引くのは難しいかもしれません。
そんなときは、小さなNOから練習 するのがおすすめです。
- 気が進まない食事の誘いを断ってみる
- 本当は必要ないお土産を「今回は大丈夫です」と伝える
小さな場面でNOを言えるようになると、次第に自分の心を守る感覚が身につきます。
◆ 日常のセルフケアで心をリセット
人間関係の悩みをゼロにすることはできません。
だからこそ、日常のセルフケア が欠かせません。
- ノートに書き出す
その日に言われたこと、感じたことを文字にすると頭の中が整理されます。もちろん、メールアプリなど活用もOKです。 - セルフトークをする
「これは相手の問題」「私は大切にされる価値がある」と一人でいるときに声に出す。 - 感謝を口にする
日頃から意識して「ありがとう」と言葉にすることで、自分の心も前向きになります。 - 呼吸法を取り入れる
1日の終わりやイライラしたときに、ゆっくり無理のない呼吸を繰り返すことで、副交感神経が働き、心が落ち着いているのが普通になってきます。
こうした小さな習慣が、長期の駐在生活を乗り切る力になります。
◆ 家族もまた「人間関係」で悩んでいる
忘れてはいけないのは、駐在員本人だけでなく、ご家族もまた人間関係で悩んでいる ということです。
- 子どもの学校での友人関係
- 日本人コミュニティでの付き合い
- 現地の文化とのギャップ
家族が孤独やストレスを感じていると、駐在員本人にも大きな影響があります。
「家族全体で境界線を意識する」 ことが、安心して暮らすための大切なポイントです。
◆ まとめ:悩みを一人で抱え込まないで
海外駐在生活は、華やかに見える一方で、人間関係のストレスがとても大きい現実があります。
- 気の合わない人には「無理に仲良くしない」
- 圧の強い人には「心のバリアを張る」
- 境界線を「言葉」で示す
- 小さなNOを積み重ねる
- 日常のセルフケア(書く・セルフトーク・感謝・呼吸法)を続ける
これらを意識するだけで、心の疲れが少しずつ軽くなっていきます。
でも、もし今まさに「人間関係でしんどい…」「誰にも相談できない…」と感じているなら、どうか一人で抱え込まないでください。
相談することは弱さではなく、自分と家族を守るための力 です。
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